
日常には様々な事象が存在する。それらは、無数の事物と事物の相互関係によって成り立っていると感じる。そして、漠然とだがそのような日常の中に私は居ると感じる。 私は版を用い、自身の意図を単純な行為の反復に置き換えることで、事物と事物の関係性の可視化を試みている。版は、私にとって他人のようである。だからこそ、介することによりうつされ るものには、個人から離れた客観性を含み、それを繰り返すことでより純化(普遍的)されたものになるのではないか。関係性を明らかにする際に、現象の作用のなかに自身が介入する部分を取り入れることが、自身の立ち位置を確認することを表すのではないかと考えている。